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ここのね自由な学校

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「釣りをしたい!」から始まった「ミミズ探し」の大冒険!|4月開催!おしえない学校

更新日:2025/04/23

こんにちは!大分県豊後大野市にあるオルタナティブスクール「ここのね自由な学校」です。私たちは、画一的な教育ではなく、一人ひとりの「好き」や「やりたい」という気持ちを起点にした自由な学びを大切にしています。

「学校、ちょっとしんどいな…」
「うちの子、今の環境で本当に輝けてるのかな?」
「もっと子どもの自主性を大切にしたいけど、どう関わればいいんだろう…」

子育てをしていると、そんな風に悩んだり、立ち止まったりする瞬間がありますよね。

今回は、ここのねが定期的に開催しているイベント「おしえない学校」(以前の「土曜スクール」です!)での一コマを通して、子どもたちが本来持っている力や、それを引き出すための関わり方のヒントを、皆さんと共有できればと思っています。

ここのねの活動って、実は普段の子育てや、お子さんとの日常的な向き合い方にも活かせる考え方やヒントがたくさん詰まっているんですよ。この記事が、皆さんの子育てにとって、何か少しでも参考になったら嬉しいです。

◎こんな方に読んでほしい
・自然体験や野外活動が子どもの成長に大切だと感じている方
・勉強だけでなく、非認知能力(やり抜く力、コミュニケーション力、創造性など)を育むことに関心がある方
・フリースクールやオルタナティブスクールという選択肢に関心がある方
・大分・豊後大野エリアで、特色ある教育活動を探している方

それでは、とある土曜日に繰り広げられた、子どもたちの発見と学びに満ちた冒険の物語を覗いてみましょう。

始まりは「外で遊ぼう!」

4月19日、土曜日。その日の「教えない学校」は、朝から子どもたちの元気な声と共に始まりました。

「さあ、今日は何して遊ぶ?」

スタッフが問いかけると、子どもたちはすぐに「外がいい!」「虫捕まえたい!」と目を輝かせます。ここのねの周りは、豊かな自然に囲まれた最高の遊び場。まさに大分・豊後大野ならではの環境です。

スタッフちーちゃんは、この「最初から外へ」という流れがとても良いと感じていました。 「話し合って計画を立てるのもいいけれど、まずは体を動かして、五感で自然を感じる。そうすると、子どもたちの心が解放されていくのがわかるんです。普段の生活ではなかなかできない、泥んこになったり、夢中で虫を追いかけたりする野外体験。これこそが『教えない学校』の価値の一つだなって」

午前中は、まさにその言葉通りの時間に。虫を探して草むらを駆け回り、見つけたトカゲに大興奮!虫取り網がなくても、棒切れを探してきて工夫したり、裸足になって地面の感触を確かめたり。「足の裏で感じるって、すごく気持ちいい!心が解放される感じ!」と小野が言うように、子どもたちは全身で自然体験を楽しんでいました。

途中からは泥遊びも始まりました。 「泥だんご作ろう!」 靴が泥だらけになるのもお構いなし。「泥の靴にしちゃえばいいじゃん!」なんて言いながら、あるものでどんどん遊びを生み出していきます。そこには、「こうしなきゃいけない」というルールはありません。そこにあるのは、子ども主体の教育そのもの。子どもたちの自由な発想と工夫が、遊びをどんどん面白くしていくのです。

「釣りしたい!」から始まった、ミミズ大捜索!

午後のこと。キイチがポツリと言いました。 「ねぇ、釣りしたいな」 「お、いいね!やろうよ!」とユウキも乗り気です。

さあ、釣りをするには何が必要?…そう、餌です。

「餌、どうする?」 スタッフこうちゃんは、少し考えました。実は昨年の土曜スクールで、餌を買って釣りに行ったことがあったのですが、その時は残念ながらあまり釣れず、子どもたちから少し不満の声も出たそうです。

「うーん、前回は餌を買ったけど…今回はどうしようかな」 こうちゃんは、ここのねが大切にしている理念「自らする」を思い出しました。「してもらう」のではなく、「自分たちでやってみる」。そのプロセスにこそ、本当の学びや喜びがあるのではないか。大人だって、つい先回りして手伝ってしまったり、簡単で効率的な方法を教えてしまったりしがちですよね。でも、それでは子どもが自分で考え、工夫する機会を奪ってしまうかもしれません。

「よし、じゃあ、餌を買うためのお金はどうする?」子どもたちは悩みます。「えーなんで。買ってよ〜」と子どもたちからは不満も漏れます。それでも、理念に立ち返って「自分たちで探してみるのはどう?」と こうちゃんの提案に、子どもたちは「えー!ミミズとか?」と言いつつも、なんだか面白そう。

最初は少し戸惑っていた子どもたちも、「じゃあ、どこにいるかな?」これが、想像以上に大変!スコップで掘っても掘っても、なかなかミミズは見つかりません。 「こっちの森っぽいところならいるかも!」 「うわ、ここの土、硬くて掘れない!」

結局、1時間以上も探し回ることに。大人だったら「もう諦めようか」「買った方が早いよ」と思ってしまうかもしれません。でも、子どもたちは諦めませんでした。

地域の人に聞いてみよう!

「そうだ!近所の方に聞いてみようよ!」 素晴らしいアイデア!早速、近くの家に聞きに行ってみると、「あら、ミミズかい?そうねぇ、ちょっと湿ってるところにならいるかもしれんよ」と親切に教えてくれました。(困ったときに、周りの人に助けを求める力も大切ですよね!)

どこに湿っている場所があるのかなぁ〜みんなで集中して探します。そして… 「いたーーーっ!!」 ついに、待望のミミズを発見!しかも、次々に見つかります。

「やったー!」「自分たちで見つけたぞ!」

子どもたちの顔には、達成感と誇らしさが溢れていました。掘るのが得意な子、探すのが得意な子、アイデアを出す子。それぞれの良さが輝いた瞬間でした。

こうちゃんは、この瞬間を振り返ります。

「もし、最初からお金で餌を買っていたら、この大変さも、発見の喜びも、地域の人との交流も経験できなかった。釣れなかった時に『餌が悪かった』と文句を言うかもしれない。でも、自分たちで苦労して餌を探したからこそ、釣れなくても『次はこうしてみよう』という工夫が生まれるんです。このプロセスこそが、子どもたちの非認知能力(やり抜く力、工夫する力、協力する力など)を育む上で、とても大切なんだと思います」

ここのねでは、「コスパ」や「タイパ」といった効率だけを求めるのではなく、回り道や失敗も含めた体験そのものを大切にしています。結果だけではなく、そこに至るまでの道のりで悩み、考え、工夫すること。それこそが、生きる力を育むと信じているからです。子育てにおいても、「早くできること」や「失敗しないこと」だけが良いことではないのかもしれません。

ちなみに、この後、釣りに挑戦した子どもたち。竿よりも網を使った方が捕まえやすいことに気づき、結局、網で魚をすくうことに夢中になっていたそうです。そんな予想外の展開や、自分たちで遊び方を変えていく柔軟性も、また面白いですよね!笑

「次はバーベキューだ!」広がる「やりたい!」の輪

ミミズ探しの大冒険を終え、一日遊びきって心地よい疲労感に包まれた夕方。ユウキがこんなことを言い出しました。

「なあ、今度みんなでバーベキューしない?肉とか持ち寄ってさ!」

「お、いいね!やろうよ!」と周りの子たちも賛成します。 一日の終わりに出てきた、次への「やりたい!」という気持ち。スタッフたちは、この言葉に大きな可能性を感じました。

こうちゃんはこう話します。 「今日の釣りも、ある意味『釣りプロジェクト』というプロジェクト学習のミニ版だったと思うんです。『釣りたい』という思いから始まって、どうすれば実現できるか考え、餌を探し、地域の人に聞き、工夫してミミズを見つけた。バーベキューも同じように、どうすれば実現できるか、みんなで計画を立てて実行していく。そういう長期的なプロジェクトが『教えない学校』から生まれていったら、もっと面白くなる。遊ぶだけじゃなく、自分たちで何かを作り上げていく経験は、子どもたちを大きく成長させてくれるはずです」

ここのねには、「旅プロジェクト」のように、子どもたちが主体となって企画・実行する学びのプログラムがあります。「教えない学校」での小さな「やりたい!」が、そんな大きな学びに繋がっていくかもしれない。子どもの「やってみたい」という好奇心の種を、どうやって育てていくか。それは、教育の場だけでなく、家庭の中でも大切な視点だと思います。

次回の「おしえない学校」では、BBQプロジェクトが立ち上がるのか?ユウキは毎回参加してくれているので、少しずつ単発だけでなく長期的にやってみたいことが頭に浮かんでいる様子です。どんな風に変化をしていくのか、プロジェクトが立ち上がっていくのかいまから楽しみです!

ここのね通信|「プロジェクト学習」ってどんな学び?

まとめ:日常に潜む「学びのチャンス」を見つけよう

今回の「教えない学校」での一日は、特別なイベントだったかもしれませんが、そこで見られた子どもたちの姿や学びのプロセスには、普段の子育てにも繋がるヒントがたくさんありました。

  • 子どもの「やりたい!」に耳を傾け、すぐ答えを与えずに見守る
  • 失敗や回り道を「学びのチャンス」と捉える
  • 結果だけでなく、子どもが自分で考え、工夫したプロセスを認める
  • 自然の中で五感を使う時間を大切にする
  • 「してもらう」より「自らやる」経験を応援する

これらの視点は、きっと皆さんのご家庭でも活かせるはずです。

次回の「おしえない学校」は5月17日(土)です。ぜひたくさんの子どもたちに「自らする」学びを体験してほしいなと思っています。

〜月1回の土曜日だけ体験したいお子さんに〜 年長さんもOK!月1「おしえない学校」

内 容
1ヶ月に1度「自由な環境の中で自分で決める」という経験をとことんやり尽くし、多様な学びの一部を体験できるプランです。 大人があえて教えないことで「〇〇がやりたい!」が生まれ、行動にうつし、困難な状況でも諦めずに「できた!」の体験が積み重なります。
こんな人におすすめ!
◎ 公立学校を休むのは難しいけれど、多様な学びに興味がある
◎子どもの非認知の能力を伸ばしたい
◎ 土曜日が仕事で子守りはできないけど、子どもの成長に寄り添って欲しい、とお考えの方(未就学児もOKです)
◎ 塾のように利用したい
対 象
年長〜中学校3年生
定 員
15名程度
費 用
入学金 免除
① 年間利用 49,500円(税込み)/年
② 半年利用 26,400円(税込み)/半年
③ 1日利用 5,500円(税込み)/1回あたり
1日の流れ
9時〜  登校開始
9時半  朝の根っこ(自己紹介、やりたいこと出し)
10時  午前中の活動(遊び・野外体験・プロジェクトなど)
12時  ランチ(オーガニック給食)
13時半 午後の活動(遊び・野外体験・プロジェクトなど)
15時  片付け・そうじ
15時半 帰りの根っこ(ふりかえり・お知らせ)
送迎サービスについて
大分市の「白滝橋」付近への送迎(8時半発、17時着)を試験的に実施します。料金は無料ですが、ご寄付で支えていただけると大変助かります。

ここのね自由な学校では、このような子ども主体の教育や、自由な学びを日々実践しています。もし、ここのねの活動にもっと興味を持っていただけたら、見学や体験も随時受け付けています。フリースクールオルタナティブスクールという選択肢、不登校へのサポート、大分・豊後大野でのユニークな教育に関心のある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

今日一日が、皆さんとお子さんにとって、昨日よりも少しだけ豊かで、発見のある一日になりますように。

大人気のロケット教室、長期休みのサマースクールやウィンタースクール、月一土曜日クラスなど、ここのね自由な学校に通っていないご家庭でも利用ができるイベントの様子をご紹介いたします。

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