Yくんとももちゃん
更新日:2025/03/31

今年度から小学生部の算数の勉強の一つに、どんぐり算数を取り入れています。文章問題をじっくり読んで(聴いて)、頭の中にイメージしたものを絵に描いて問題を解く学び方です。
どんぐり算数では、「わからない」「難しい」「習っていない」はNGワード。
どんぐり算数は、すこーし頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃうような難しい問題ばかり。だから、つい「わからん!」と言っちゃいそうになりますが、みんな、言わないように気をつけながら一生懸命解いています。いや、、、、考え抜いているって表現の方が近いかもしれません。
そんなどんぐり算数の授業を行うために、大分市にある「のんびり学習まるっと」代表の江原さん(通称 どんぐりさん🩷)にアドバイザーをお願いしています。
どんぐりさんの子どもたちと関わる距離感が、なんとも絶妙で最高なんです。どんぐり問題を指導するときには、答えや解き方を教えるのではなく、子どもの頭の中を整理するお手伝いをしたり、心の根っこに意識を向けれるような声掛けをしたり。
さらに、先日、スタッフももちゃんと小学2年生の男の子のある一コマ見ていたどんぐりさんが、様子を切り取って文章にしてくださいました。
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【Yくんとももちゃん】
どんぐり終わりにYくんが算数プリントをしていた。
問題はデシリットルをミリリットルにすると…?の問題であり、多くの子ども達が苦手とするやつだ。
「デシリットルって何リットルだっけ?」というYくんの質問から「よし!キッチンに行こう!」と計量カップと牛乳パックを持ってきた。
ももちゃん「これで100ml、それが1dl
じゃあ牛乳パックには何ミリリットル入ってる?」
Yくん「1000!」
ももちゃん「じゃあ何dl入ってる…?」
うーんと数えるYくんに今度は
「あ、ほら昨日位取り遊びしたじゃん?」
と数の表みたいなものを持ってきた。
1のブロックが10個で10
10のブロックが10個で100
100のブロックが10個で1000
1000のブロックが10個で10000
その表を見ながら
あ、1000mlは10dlか!と理解する。
それからdl⇔mlに変える問題を表や計量カップなどを見ながら解いていった。
解いていくうちにYくんもだいぶ掴めてきて、見なくてもできるようになっていた。
そうしているうちにお昼ご飯の時間になる。
みんながキッチンに集まる。
ご飯のいい匂いが漂ってくる。
でもYくんはこのプリントを終わらせたいと言い、キッチンに行かない。他の子が誘っても、「いい!終わらせてからいく!」と言った。
それは意地でもなく
純粋に彼が僕はこれが解きたい!と心からあふれる欲求だった。
側にももちゃんもずっとついている。
時々突っ込みをいれながら2人で笑っている。
プリントを始めてからもう1時間近く経っていて
お互いに疲れてきて2人であくびもしている。
そしてそれをまた「眠くなってきたねー」と言いながら2人で笑っている。

できたー!
終わってすぐキッチンに駆け込んだYくん。
そして「終わったの?がんばったね!」と言いながら頭をなでなでしている同級生のNちゃん。ちょっとデレるYくん(笑)
学びたい欲求は人間だれにでもあるはず。
でもどこかで勉強についていけなくなったり
何かでつまづいて
勉強面倒くさい
勉強嫌い
が生まれていると思う。
けれど、ここのねには寄り添ってくれる大人がいる。
子ども達のペースやテンポを大事にしてくれる環境がある。
だから、仲間のことを邪魔せず、「頑張ったね!」なんて言える子が育つ。
「どんぐりさんだったらどう教えます?私、教員免許も持ってないから自信がないときもあって…」とももちゃん。
今の時代、ハウツー情報はたくさん流れている。ググれば、SNSを探せば「これをすれば理解させらせる!」なんてものはたくさんあって、それを勉強したらいい。
大事なのは、どれだけ一人の人間として子どもたちに敬意を払い、愛を持って接することができるか。そして、子ども達のペースを邪魔することなく、見守り、寄り添うことができるかだと思う。
あーなんかとっても素敵な景色だなぁ!と、2人の1時間をずっと見ていました。
そしてまた、ここのねさんが好きになりました。
こういう子が育った先にある未来が楽しみでならないね。
終わったら私もキッチンに駆け込みましたとさ(お腹空いたー笑)
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このような想いを持ってくださる方がここのねに携わってくれていることが何より宝物です。
現在のメインスタッフであるももちゃんとこうちゃんは、教員免許を持っていません。時には、免許持っていないのに教えられるの?とご指摘もあったりします。
ごもっともな意見だと痛感しています…けれど、痛感しているからこそ、毎日時間を作って教材研究をしています。
「学びって楽しい!」「考えるって楽しい!」「知らないことを知るのが勉強だ!」と心の底から笑って言えるような子どもたちの輪が広がっていくために。
子どもたちのできないことが分かったときの顔、よーく考えている時のしかめっつら、悩んでいる友達に答えではなく考え方を教えているときの姿が、とても尊いのです。
わたしは、いつも子どもたちからパワーと教えをいただいています。
いつもありがとう。
そして、これからもみんなの成長を横でみさせてね。
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明日は、旅プロジェクトメンバーによる子どもマルシェの出店日🍍お店では、手作りTシャツとトートバッグを販売します。
この日のために、デザイン考案&飾り作り&主催者の方に申し込みメールの送付&金銭などの準備を頑張っていました。
大分駅前いこいの道広場、10時〜16時までやっています。ぜひ遊びにきてください🧡