泥団子からかぼすジュースまで──土曜スクールで生まれる好奇心
更新日:2025/03/27

今月の「土曜スクール」は参加してくれたのは1人だけ……と聞くと、ちょっと寂しい印象があるかもしれません。でも、だからこそ濃密で豊かな一日になったんです。
土曜スクールってどんなところ?

土曜スクールは、月に1回だけ開かれる特別な学び場。普段、公立学校や別のフリースクールに通っている子でも、土曜日に「ちょっと寄ってみようかな」と気軽に参加できるようにしています。
スタッフがあれこれ準備して「これをやりなさい」と言うわけではなく、「今日は何をしてみようかな?」という自分の気持ちがスタートライン。やりたいことを自分で考えて取り組むことで、自然と探究心や学びにつながっていくのです。
泥団子をじっくり探究

午前中はみんなで「泥団子って、どうしたら表面がツルツルになるんだろう?」と探究していました。土の水分量や種類を変えてみたり、ちょっとした工夫を加えてみたり……。ただの“遊び”のように見えるかもしれないけれど、そこには「もっとこうしたらどうなるのかな?」という探究の種がいっぱい隠れています。

実際、ほんの少し配合を変えただけで、デコボコだった団子が見違えるほどツヤツヤに。大人も子どもも一緒に「なるほどね!」と大歓声が上がりました。こうやって、何気ない遊びから生まれる疑問を大切にすることが、学びの原点なのかもしれません。
手作りマシュマロに挑戦
午後は「マシュマロを作ってみよう!」という声からスタート。科学で作るスイーツのレシピ本をめくりながら、みんなでわいわいとマシュマロ作りに挑戦しました。
そもそもマシュマロって自分で作れるんだ???
材料を混ぜて固めるだけのシンプルな作業だけれど、自分で作ったマシュマロは格別。そして、「マシュマロができたなら、やっぱり焼きたいよね!」という流れで、焚き火を起こして実験開始。

手作りマシュマロは溶けやすくて、串に刺したらポタッと落ちてしまうことも……。でも子どもたちはすぐに「トングにのせてみたら…」と工夫を重ねて、「できた!うまい!」と香ばしい香りに包まれながら笑顔をこぼしていました。
さらに広がる好奇心
火を囲んでいると、ふと「かぼすを焼いたらどうなるんだろう?」という新たなアイデアが飛び出しました。さっそく串に刺して火にかざすと、「あれ? なんだか焼き肉のタレみたいな香りがするよ?」と驚きの声。

表面が焦げて輝き始めたり、じゅわっと果汁が出てきたり、想像以上におもしろい展開が待っていました。最後は「焼いたかぼすでジュースを作ったらどんな味になるのかな?」と、さらに探究が続いていきます。こうやって、自分の「やってみたい!」からどんどん広がっていく学びのプロセスは、見ているこちらまでワクワクさせられますね。
自分で考えて行動する喜び
今回の土曜スクールは、スタッフが「これをやってみたら?」と提案したわけではありません。すべて、子どもたち自身が「面白そう!」「やってみたい!」と思ったところから生まれたものです。

大人が準備した“完成品”を受け取るだけでは味わえない、失敗しながらも次のアイデアを考え、試してみる。そして、「うまくいった!」「またやってみたい!」という達成感を得る。子どもたちの探究心を育むうえで、こんなに素敵な時間はないなあと改めて感じました。
次回は2月15日(土)!
そんな土曜スクール、次回は2月15日(土)に開催します。定員は15名ほどで、特にカリキュラムは用意していません。「えっ、何をするの?」と思うかもしれませんが、その何もないところこそがポイントなんです。
「これを試してみたい」「あれを作ってみたらどうだろう」と、子どもたちのやりたい気持ちに寄り添いながら、一日中じっくり探究できる時間を用意しています。失敗してもいい。うまくいったら、さらに探究を深めたらいい。一歩踏み出すごとに「できるかも」という自信が育っていくのを、ぜひ体験してみてくださいね。
【お申し込みはこちらから👇️】
【2024年度-生徒募集-】選べる!3つの入学プラン!あなたに合う学びの形はどれ? | 認定NPO法人ここのねNPO法人ここのねが運営する、オルタナティブスクール「ここのね自由な学校」では、小中学生を対象として2024年度に入学するcongrant.com
もし「ちょっと気になるな」と思われた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。土曜日のひととき、子どもたちの自由な好奇心と笑顔がたくさん詰まった時間をご一緒できたらうれしいです。
見学・体験も始まってます!
ここのね自由な学校では、来年度から入学を検討されている方、一般の視察を1/20〜2/6まで受け付けています。
見学は無料です。子どもの「やりたい!」からはじめる学びを体感してみたい方、ぜひお越しください!